石徹白(いとしろ)地区訪問
2016年9月4日 ·
岐阜県郡上(ぐじょう)市白鳥(しろとり)町の石徹白(いとしろ)地区で洋品店を営んでいる平野彰秀(あきひで)、平野馨生里(かおり)夫妻を訪ねた。石徹白は岐阜県と福井県との県境にある白山国立公園の南山麓に位置する人口270人ほどの小さな集落である。近くのス-パ-まで車で30分もかかるここは3メートルを越える雪が積もる豪雪地帯として知られ、標高700メートルにある。石徹白は、きれいな水に恵まれ、昼夜の温度差が大きいため、美味しいお米や糖度の高いトウモロコシが採れる。しかし村民の半数が高齢者であり、耕作放棄地が増えている。石徹白の小学校は全校児童12名、職員8名しかいない。近くには1970年に開業されたスキ-場があるが、2012年に閉鎖された。古くから白山信仰で栄えた石徹白であるが、信仰が薄れ、日本全体の人口が急速に減り始めている現在、村の存続が大きな課題になっている。