結びあう世界

levin2020
2018年9月26日

内山先生が述べておられるように、近代は、宗教から政治、経済、社会、技術が切り離されて成立しました。宗教的な倫理観を失ったために、政治的な争い、経済的な争い、社会的な争い、技術的な争いが生じ、暴走しているのが現代です。その結果、世界的に自然破壊が進行し、人々は孤立してしまいました。お金のために忙しく働くことしか知らない私たちは、戦争や貧困に対して無関心になり、幸せな暮らしを顧みる余裕がありません。
しかし手遅れにならない前に勇気を出して、「競争し合う世界」から「協力しあう世界」へ戻らなければならないのです。「結びあう世界」とは「人と人、人と自然が協力し合う世界」のことです。「私は村の人々と自然に守られている」と感じられるような暮らしです。
内山先生は、村暮らしの体験を踏まえて、何でも自己解決してこなければならなかった私たちにとって、「結びあう世界」とは「自分が助けてもらえる世界」だと思えばいいと、優しく言っておられたような気がします。2016.2.9

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