里山資本主義

levin2020
2018年9月26日

藻谷先生の考えは、「里山の暮らしには、収入が低くても水と食料と燃料が手に入る安心感がある。そこには子どもの世代が子育てしやすい環境があるので、地方の過疎化や孫の世代の人口減少を食い止められる可能性がある」というものである。現状を悲観せずに明るい未来を描こうとする姿勢は素晴らしいと思う。
自然と調和した暮らしをはじめると、人々の間に協力関係が広がっていくと期待される。しかしながら苦労して自然と関わる暮らしができたとしても、気が付いたら高齢化のせいで隣人がいなくなり、自分が孤立してしまうのでは困る。だから予め移り住む村の人口動態に関心を持つことには賛成である。人口動態は村や町の持続的発展の指標になるからである。
村や町の持続的発展のためには、環境保全的な暮らしだけでなく、村や町に稼げる仕事をつくることが必要である。例えば村の業者を使って家を建てることや、村の魅力を発見して稼ぎに変えていくことが、稼げる仕事を増やす。そうした活動によって現役世代が村や町に集まってくれば、村に活気が戻り、持続的発展が可能になると考えられる。
藻谷先生は全国の村や町での起業をコンサルティングするお仕事をされているようである。今回は人口動態の話が多かったが、いろいろな村や町の魅力や課題についてもっとお話しを聞かせてもらいたかった。2016.2.15

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