石徹白の洋装店を見学
2016年9月4日 ·
最後に洋品店の2階に上り、馨生里さんが仕立てた伝統的な農作業着を見学した。入口に飾ってあった藍染めの暖簾は、伝統的な家屋ととてもよく調和しており、美しかった。「石徹白たつけ」は股のマチが広い農作業用ズボンである。四角い布から無駄なく取れる。彰秀さんは、「これに慣れると他のズボンが穿けなくなる」と言っていた。農作業をする人は興味深く見ていた。作業服は毎日着るものだから、この値段は決して高くはないのかもしれない。外に出て、庭に広げたシ-トの上で藍(あい)の葉を木の棒で叩いて潰す作業を見学していたら、足元に猫のルンタがすり寄ってきた。動物が飼えることもいいことだ。そこにあるものを使って暮らすことが、人間にも環境にも一番よい。そういう暮らしができる石徹白はいいところだ。