鳥井先生の不耕起水田

levin2020
2018年10月11日

千葉県香取郡多古町の桜宮自然公園内にある不耕起水田
鳥井先生が管理している広さ半反の10年間耕していない本格的な不耕起水田。但し冬季は不連続湛水。不耕起田んぼの土は割合しっかりしていた。去年の稲の切り株は、表泥の中にあって見えない。水田には蛍のエサとなるモノアラガイの他、タニシやメダカがいた。泥の中には、小さなザリガニが多くいた。
この奥行き500メートルほどの谷津田は20年程前に産業廃棄物の中間処理場にされるところであったが、鳥井先生他、住民らの反対で自然公園になった。「多古」の由来は、かつてこの地に多くの湖があったからだという。湖の残した肥沃な土壌からは、質の高い農作物が収穫できる。 2016.8.18

myベランダ田んぼの稲

levin2020
2018年10月11日

密植のために分げつは少ないが、茎は太い。牛久の不耕起田んぼの土と液体化学肥料で栽培した。茎が穂をはらんでいる様子が見える。

水田内を移動するスクミリンゴ貝(通称:ジャンボタニシ)

levin2020
2018年10月2日

2016年8月17日 ·

ジャンボタニシは南アメリカのラプラタ川流域が原産である。1981年に食用の為、輸入されたが、在来のタニシに比べ、味が劣ることから、採算がとれず、養殖が中止された。放置され野生化したのが、西日本を中心に各地に広がった。農林水産省により有害動物に指定されている。ジャンボタニシは、田植え後3週間程度までの水稲の苗を食べる。逆に大食いの性質を利用すると、水田除草に利用できる。藤崎水田では稲の脇には少量のコナギが生えているが、ジャンボタニシが発生した水路付近の水田内には雑草が生えていない。水田から流出すると、周辺水田に影響を与える。放置すると腐臭やカラスが群がる原因になるので、注意が必要だ。
稲株に産み付けられたスクミリンゴ貝の卵塊


タニシは卵胎生であるが、ジャンボタニシは卵生である。日が暮れると、水中から上がってきて水面より上に卵を産み付ける。卵は、約2週間でふ化し、約2か月で2センチ以上の大きさになる。卵塊の鮮烈なピンク色は、鳥などの外敵から守る警戒色となっている。
ジャンボタニシは水深2センチ以下の浅水管理で活動できなくなる。熱帯性なので寒さには弱く、大きなジャンボタニシは冬期に死ぬが、小さなジャンボタニシは土中で越冬する。駆除するには、まず水路からの取り入れ口に網を設け、進入してくる貝を防ぐ。水田に入り一個ずつ採るより、水田の水際にスイカの皮、ナス、竹の子、青竹を置くと、貝がその周りに集まってくるため、網で一度に多くの貝を捕獲できるという。ふ化前の卵塊は、水中に落とせば、死滅する。